子宮鏡検査について hysteroscopy
子宮鏡検査とは?
子宮鏡検査は子宮の入り口から3〜5mmの細いカメラ(ファイバースコープ)を挿入し、子宮の中の様子を観察する検査です。
通常麻酔をすることなく検査は可能で、所要時間は約10分程度です。
この検査で以下のことなどが分かります。
- 子宮内膜ポリープや子宮粘膜下筋腫などの、いわゆる腔内病変の有無
- 卵管口の状態
- 子宮体がん等の悪性疾患の有無
当院で使用しているスコープは、NBI (Narrow Band Imaging) という最先端の光学技術を駆使したもので、一般のスコープと比べ子宮内膜の状態をより詳細に知ることができます。
また、子宮内腔の観察のみでなく、ポリープや有茎性粘膜下筋腫を電気メスで切除することや、子宮体がんを疑う部分を子宮鏡下に組織採取をすることが可能です。
このような手技を子宮鏡下生検または手術と呼びますが、この場合は静脈麻酔下に行うことになります。
検査費用
検査費用は健康保険の適応になる場合と、自費診療になる場合があります。
保険診療となるケース
子宮腔内病変を疑うような症状があり、それを確定する目的で子宮鏡検査をする場合。
内容 | 金額 |
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子宮鏡検査のみ | 約4,500円 |
子宮鏡検査+組織診 | 約8,500円 |
子宮鏡下手術(静脈麻酔あり) | 約22,500円 |
自費診療となるケース
不妊症のスクリーニング検査(異常のないことを確認するための検査)として行う場合。
内容 | 金額 |
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子宮鏡検査のみ(再診料、超音波検査料、薬剤料を含む) | 12,770円 |
前処置として子宮頸管拡張を必要とする場合 | 2,100円加算 |
子宮鏡による卵管疎通性検査(片側) | 4,200円 |
子宮鏡による卵管疎通性検査(両側) | 6,300円 |