院長紹介 introduction of the director

院長からのメッセージ

[画像] 椅子に座る阿美雅文先生

“初診時の年齢が低いほど、また結婚後初診までの期間が短いほど治療後の妊娠率が高い”ことは古くから報告されています。(参考文献:Hull MGR, et al:Br Med J 1985;291) 容易に想像できることではありますが、この文献はそれを科学的に裏付ける貴重なデータと言えます。

自然に近い形で妊娠することを理想と考えるのは決して間違いではありませんが、必要以上に時間をかけ過ぎると少しずつ不利な状況に追い込まれて行きます。
私は不妊に関する検査や治療を行うだけでなく、これから妊娠を考える方々へ適切なアドバイスをすることも我々生殖医療に従事する者の大事な役割だと考えています。多少フライングでも構いませんので、妊娠をお考えの方はどうぞ早めに医療機関を受診してご相談ください。検査の必要がまだない方でも、受診することで貴重なアドバイスを受けられることと思います。

今のところ保険適応にはなっていませんが、近年、AMH(抗ミュラー管ホルモン)が積極的に検査されるようになってきました。これは卵巣に残っている卵子の数を反映するホルモンで、卵巣予備能(卵巣に残された力)の一部を反映するものです。
卵子は胎児期に作られ、その後新たに作られることはないためその数は加齢とともに減少していきます。しかし減り方にはかなり個人差が見られるため、一般論としては「まだ若いからたっぷり時間がある」というのは正しくても、それが各個人に当てはまるとは言えないわけです。

当院では妊娠を希望して受診された皆さんにこの検査をお勧めし、自覚することのできない「卵子の早期減少」が起きていないかを評価し、各人にあったペースでの治療プランを提案しています。
妊娠が可能な期間は限られており、そしてその期間には個人差が存在することを十分に踏まえ、前向きに未来のことをお考えください。
当院でお会いできる日を楽しみにしています。

あみウイメンズクリニック院長 / 医学博士
阿美 雅文(あみ まさふみ)

院長略歴

1989年3月 北里大学医学部卒業
1989年6月 東北大学医学部産科婦人科学教室入局
1996年10月 〜 2004年9月 竹田綜合病院産婦人科勤務
2004年10月5日 あみウイメンズクリニック開設

所属学会

  • 日本産科婦人科学会
  • 日本生殖医学会